テックスレポートは2025年12月23日に“ガス年鑑2025年度版”を発刊いたします。
エネルギーを取り巻く不確実性が強まるなか、その大半を輸入に依存する日本ではLNGの安定供給に向けた取り組みが加速しています。生産側では新たなLNGプロジェクトへの最終投資決定(FID)が相次ぎ、2025年には10月までにFIDに到達した液化能力は過去最高の2019年に次ぐ規模に達しました。米国では1月に輸出審査が再開されたことで停滞していたプロジェクトが一気に動き始めており、日本ではこれらのLNGを獲得する動きが確認されています。また国内ではLNGタンクの増設など受け入れ体制の整備計画なども発表されています。
ガス年鑑2025年度版では、国内のLNG基地や電力・ガス事業者のLNG契約状況に加え、世界のLNGプロジェクトの動向を2025年9月頃までの情報をもとにアップデートしました。電力会社によるLNG販売状況や都市ガス業界によるe-methaneへの取り組み、世界で稼働する浮体式貯蔵再ガス化設備(FSRU)や洋上LNG受入設備(FLNG)の一覧も掲載しております。
LPG編では業界の最新トピックスに加え、LPG元売り各社の輸入実績や販売状況、受入設備の概要などをまとめました。
統計類については、2025年6月までの日本のLNGおよびLPG輸入実績をソース別・税関別ともに確定値・確報値で掲載しました。中国や韓国、台湾、インド、インドネシア、米国など注目度の高い国の輸入・輸出実績も引き続き収録しております。